お菓子からはじまる
笑顔から笑顔へ
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経歴

1988.2.19生まれ/37歳/福島県双葉郡楢葉町出身
夫・9歳娘・8歳息子・4歳息子・10歳女の子猫一匹

■18歳で地元の高校を卒業後、東京の製菓専門学校へ
■19歳で神奈川県相模原市のお菓子屋さんへ就職
■3年半勤めた後、東京・千葉・ドイツにて菓子や飲食の勉強をする
■帰国後、茨城県水戸市の都市開発事業であるホテルのレストランパティシエとして勤務
■結婚と出産を期に退職し、2019年3月末に家族で出身地である福島県楢葉町に移住
■2020年4月楢葉町にて『おかしなお菓子屋さん Liebe』オープン

パティシエという仕事の魅力と現実

パティシエになったからと言って初めからケーキが作れたわけではありません。毎日、朝から晩まで先輩たちの技術を見て学び、仕事が終わった後も練習を重ね、少しずつ身に着けていきました。
毎日のコツコツとした積み重ねの中で「上手にできた!」が増えていくことはとても楽しかったです。出来ないことができる、自分の技術レベルが上がっていくのも嬉しいのですが、
私が一番心から嬉しいと思う瞬間は、予約のケーキを見せた時の
「わあ!」という嬉しそうな表情を見た時です。
予約してくれるという事は数あるケーキ屋さんの中から選び
特別な日がもっと素敵になるよう期待して頼んでくれた、
その日を楽しみにしてくれてるってことなので
それだけでも嬉しいですし、期待に応えたいと強く思います。
そんな魅力的な仕事ですが、一見華やかそうに見えて一人前になるには、かなり厳しい環境なのは間違いありません。

19歳で就職しましたが、本当辛くて毎日辞めたいと思っていました。言葉の通り朝から晩まで働き詰め、休みは平日週に一回、
月給を時給換算したら300円くらいでした。
それに当時は社会保険ではなかったので
安い給与から国民保険・国民年金などの支払いをするので精神的にも余裕がありませんでした。

もちろん家族がいる社員もいましたが、今思えば家族と過ごせる時間はかなり少なかったのでは・・・と思います。

私がドイツで学んだこと

そもそもなぜドイツに行ったかと言いますと、
専門学校の教科書の中でしか知らないドイツ菓子を本場で見て食べたかった。
海外に住んで周辺各国まわってみたかったからです。

約一年間だけでしたが
実際に住んで現地の方と交流して学んだことは

【自分の人生は自分のものであり、
限りある自分の時間を誰と一緒に過ごしたいか、
どんな仕事をするか、
自分の時間の使い方は自分で決めるということ】です。

25歳で渡独した私は、今後の自分の人生について
例えば結婚や子育て、家庭と仕事のバランス、ケーキを作るだけが私の仕事なのかなど深く考えていた時期なのでとてもいい勉強になりました。
それはもちろんドイツ人のみならず、旅先で出会った方や海外で知り合った日本人の方々からも強い影響を受けました。

出身の国や人種で区別するのではなく、やりたいことをやっている人はみんな輝いていました。

これからやりたい3つのこと

①【楢葉町特産のお土産を作りたい】

自分が楢葉町に住んでいて、県外の友人や家族にお土産を渡すのになかなかピンとくるものがなくて・・・
それなら自分で作っちゃおうと思いました!地域にある資源を使って楢葉の魅力を町外に届けたり、町内の方々に愛されるお菓子を作って年十年か経って「楢葉銘菓!」なんて言われるお土産を残せたら最高です
可愛くて、美味しくて、300円くらいのちょっとしたものから
ありがとうの気持ちを伝えるのに使えるおしゃれな箱ものまで、
思わず誰かにプレゼントしたくなるもの、町のみんなに愛してもらえるようなお土産を生み出したいです。

②【みんなの記憶や思い出に残るイベントを開催】

楢葉町民が参加するだけではなく、町外・県外からたくさんの方が参加したくなる、わくわくするようなイベントを開催したいです!
頭の中にいくつかアイディアがあるのですが、今はまだ内緒にさせてください(^^)

こう考えていたのは2020年の私です。現在(2025年)は『ならは百年祭』の会長をやらせて頂いております。
いつまで続けられるか分かりませんが、5年前におもっていたことを実現できていることに感謝しかありません。
百年祭を続けていくことも新たな目標ではありますが、他にもやりたいことがあるので叶えていきたいと思います。

③【子供たちに学校では教えてくれないリアルなお金の授業をしたい】

私が18歳で田舎から上京し、社会人になり苦労したことはお金のこと。
通帳を作るという簡単なことから、税金や行政の制度に至るまで自分の知識のなさと、必要に迫られないと調べる機会がなく、
なかなか他人に聞くこともできず大変苦労しました。

18歳で県外に出て、引っ越し7回、海外生活、結婚、出産、育児、起業と、たくさん経験してきた中での【リアルな】学校では教えてくれないお金の話を子供たちに聞いてほしいです。

世間一般では、お金の話はタブーとされがちですが、正しい知識を持っていれば
それが武器であり、自分の身を守ることが出来ます。
社会に出る前に、一度だけでも「お金」を考える機会を作ると同時に、自然にライフデザインワークに繋がるような取り組みにしていきたいです。

特に女性は出産のタイムリミットがあるのが現状で、どんな選択をするにせよ自分の人生設計を学生のうちに考える機会があると今の社会に対して目を向ける機会になり、進路や人間関係の視野が広がると思うからです。